あなたを勇気づけ、この子の親でよかったという気持ちになります。　困難を克服する「勇気」、それを与える「勇気づけ」を中心としたアドラー心理学の普及と実践に力を注いできた著者自身が、家庭で実践した子育て体験を紹介する本です。　この本には、アドラー心理学の「愛と勇気づけ」の子育ての理論と、著者自身が家庭の中で実践した体験が生かされています。　1、この本は、あなたを勇気づけることを目的にしています。著者夫婦が子育てでもっとも重視したのは、アドラー心理学のキーワードである「尊敬」「共感」「信頼」です。　2、この本は、困ったときだけ頼りになる対症療法的・応急処置的な育児書ではありません。　3、この本は、アドラー心理学の理論とそれに裏づけられた幾多の人たちの実践がベースになっています。　　これから育ちゆくすべての子どもたちと、彼らを支え、見守り、導くすべての親たちのためにアドラー心理学はあります。本書ではその実践方法を具体的に、そして著者と著者の妻と息子の体験を交えながら、ときに理論も重ねながらお伝えします。この1冊が子育て中のみなさんの役に立つことを心から願っています。（「はじめに」より）　「尊敬・共感・信頼と、勇気づけの子育てがここにある」。　尊敬－子どもの尊厳を認め、礼節をもって接する。　共感－子どもの目で見て、子どもの耳で聞く。　信頼－子どもを無条件に信じ、人格を全面的に受け入れる。　勇気－困難を克服する活力。　日常の小さな積み重ねが親子関係をつくる。　適切な行動と不適切な行動。　子どもの好奇心に共感する。　対等で温かい親子関係にするために。　子どものやる気の育て方。　アドラー心理学の子育てが目指すもの。　人づきあいと子育ての悩み。　ほか。